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益子情報局―土祭特集―

9月16日~9月30日の新月から満月にかけての15日間、益子町では第2回目の土祭(ヒジサイ)が開催されます。 益子情報局では、このイベントに関わる人々、様子、近況などを随時お届けします。

土祭 鶴亀食堂 たてものの未来

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電気やガスを使わない食堂。
上大羽綱神社の鶴亀の池近辺の竪穴式住居であろう建物がが目印です。
この中に入ってみると人間の原点に回帰したような中々住み心地の良さそうな空間となっています。

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鶴の神と亀の神が。
奥はたき火と石の手水鉢。
この「火」「水」「土」「木」「信仰」の人々の暮らしに大切なもの。
これさえあれば生活するに十分なのではということを感じさせられる建物です。

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その向かい側で鶴亀食堂がオープンしています。
こちらでは発明家の藤村靖之氏の制作指導のもと、非電化冷蔵庫を制作・設置し、電気やガスを使わない、
かまどによる調理で提供しています。


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早いうちに完売してしまうランチプレートは日によってメニューが変わります。

鎌倉時代に宇都宮家の3代当主朝綱が出家するにあたり、尾羽寺を隠居の地と定めた
この歴史ある地。
自然豊かな益子町大羽で「食と建物の未来」を考えさせてもらいました。

















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  1. 2012/09/29(土) 17:41:58|
  2. 土祭開催中
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土祭 栃木県益子町地質調査 



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本通りからひとつ路地に入った久保邸倉庫。
蔦のからまる倉庫では、栃木県益子地質調査展示が行われております。


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益子町の新福寺、北郷谷、堂ヶ入、上大羽地区の4か所で採取した土を使用し
味岡伸太郎氏が土に接着剤を混ぜ、綿布にドローイングした作品。
益子の土のみでこのように色に違いがあるのですね。
土のみの色の変化をお楽しみ下さい。
  1. 2012/09/29(土) 10:49:37|
  2. 土祭開催中
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土祭 益子の土を用いたそれぞれの表現

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益子で採れる土たち。
さまざまな色の土が採掘されています。
その益子の土を使用し、陶芸家若杉集さん、庄司千晶さん、染め絵作家冨山麻由子さんそれぞれの作品が 岩下太平商店さんに展示されています。

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若杉集さんの作品
作成した作品の前に使用した益子の土が展示されています。

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庄司千晶さんの作品
益子の原土で作成したモビールチャームは雫のように、
下には波紋のように作品が展示されています。

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染絵作家冨山麻由子さんの泥染め。
土だけでこれだけ綺麗な色がでるんですね。

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「益子の土」にこだわったお三方の作品展では
土の歴史にも触れることができますよ。

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  1. 2012/09/26(水) 11:17:29|
  2. 土祭開催中
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土祭 いのちはつながっているのだから

岡田酒店の石蔵ではアーティスト藤原彩人さんの作品が展示されていますが、
奥座敷では羊毛や木綿糸などを使用し、自然界の生き物たちを立体作品にしている澤村木綿子さんの展示が行われております。。


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おとぎ話に出てくるような白いきつね。。。
一瞬「はく製???」と思ってしまうくらい精巧にできてますが、
とてもやさしくかわいく澤村さんの人柄が出ているような作品です。
奥座敷の2階には巨大なスカートをはいた(?)熊さんの作品が展示されていますが、益子の桜の木から枝葉をもらい染めた糸が使われたそうです。
またこの奥座敷ではこちらで飼われているかわいい猫ちゃんが作品と戯れていたりしています。
見学に来た方が「この猫ちゃんも作品ですか?」と聞いたとか(笑)
ほっこりしていて、心安らぐ作品と空間です。

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  1. 2012/09/25(火) 15:43:22|
  2. 土祭開催中
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土祭 空と色

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益子の岡田酒店石蔵ではアーティスト藤原彩人さんの作品が展示されています。
敷地内にはいるといきなりタトゥー(?)の入った坊主頭の無表情な人に出迎えられます。
こちらの庭先はかなりインパクトのある作品となっていますが、観ていると日本庭園の中にいる作品たちはその空間にいる不自然さがなく、
いつもそこにいるように感じられました。


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藤原彩人ワールド面白いです。
  1. 2012/09/25(火) 13:04:26|
  2. 土祭開催中
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土祭 灯りのインスタレーション

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日下田藍染工房では造形作家の川村忠晴氏による灯りのインスタレーションを開催しています。
まず、藍染工房に入ると藍の発酵された「すくも」独特の香り。。。
そこへたおやかな音が聞こえてきます。
そしてススキやほおずきなど秋の植物をあしらった灯りに魅せられ。。。
この空間は視覚、聴覚、嗅覚に働きかけてきます。
眠っていた三つの感覚を呼び起こし、心にやさしく響いてきます。

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ひょうたんや

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蚕のまゆに包まれた灯りはふんわりと優しい灯り
無機質の灯りに植物や蚕の融合で命が宿ったように感じられます。
一見の価値ありです。

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  1. 2012/09/22(土) 16:41:03|
  2. 土祭開催中
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土祭 旅するカケラ

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東日本大震災では益子町も甚大な被害を受けました。
震災で割れた益子焼のカケラは18箇所を旅し、700片以上のメッセージが描かれ益子へ戻ってきました。
美術家の仲田智さんと若手陶芸家グループ・リビルド益子、そして町内の子どもたちによってコラージュ作品となり再生されました。
メッセージをくれた側、受け手側、みんなの思いが詰まった作品です。
「旅するカケラは」城内坂陶庫M-styleで土祭会期中ご覧いただけます。

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  1. 2012/09/19(水) 16:47:56|
  2. 土祭開催中
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土祭 懐かしき日、桃源郷益子

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益子の土祭。
「益子の風土、先人の知恵に感謝し、この町で暮らす幸せと意味をわかちあい、未来につなぐ」
先人の暮らしぶりを知るには城内坂にある陶庫大谷石の蔵ギャラリーへ。
「懐かしき日、桃源郷益子」明治~大正~昭和初期時代の写真や益子の暮らしの中で使われていた道具などが展示されています。
「写真に写る赤ん坊は今はもう77歳になってしまったのよ。」
「この写真に写っている人たちはもう戦争で亡くなってしまった人が多いのよね」
陶庫の塚本さんや写真を提供している方から写真を見ながら田植えの話からお祭りの話など、当時の益子の暮らしぶりを教えていただきました。

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こちらは大正時代の蓄音機。
また、オルガンやアコーディオンなども展示されていますが
今でも綺麗な状態で保管されています。
説明書きも毛筆手書きで書かれており、「丁寧さ」「ぬくもり」「温かさ」が伝わってきます。

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こちらは生活の中で使用されていた道具。
左奥の縦長の箱は大正から昭和初期の酸素吸入器です。当時でも珍しい道具でした。
右奥の鉄鍋のようなものは「火のし」といって和製アイロンだそうです。
鉄鍋の中に炭や豆炭などを入れ、底を熱くして生地を伸ばすのだとか。
こちらも大正から昭和初期時代に使用されていたものです。
戦後、高度成長期を迎え時代とともに使われなくなった道具。
つい最近まであったものが失われている・・・。
古き良き時代が語ってくれる我々のこれからと未来へ、理想郷に思いを馳せてみるのもいいですね。


  1. 2012/09/18(火) 16:03:30|
  2. 土祭開催中
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土祭 益子の土人形

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益子の土祭の見どころのひとつ。
見目陶苑土空間ギャラリーでは「土人形」が展示されております。

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中に入るとバリ舞踊で聞くようなガムランのBGMが流れ異国情緒あふれる空間になっています。
造形家KINTAさんを中心に土人形プロジェクトチームのスタッフと子どもたちが一生懸命作成した土人形約2000体が所狭しと展示されています。
笑っていたり、おどけていたり、瞑想(?)していたり等、一体一体表情が違います。
三十三間堂に並ぶ千手観音のように、土人形もこれだけあると拝みたくなるような心境に。


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土祭に向けて土人形プロジェクトチームの皆さんが展示台を設営したり、土人形ワークショップを開催したり、真夏の暑い中準備をしておりました。
そんなことも思い出しつつ一体一体じっくりと観賞。拝みたくなります。
人形に使われている粘土は多くの陶芸家から使用した削り土など廃土を混練機にかけて再生したものです。
土人形として今ここに甦りました。

土祭会期中見目陶苑土空間ギャラリーにて毎日10:00~17:00ご覧になれます。




  1. 2012/09/18(火) 10:24:40|
  2. 土祭開催中
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土祭 夕焼けバー

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益子町ではEARTH ART FESTA 土祭 2012が開催されております。
土祭を楽しむひとつとして日が暮れ始めてから益子の自然の中でひとときの語らいが楽しめる場所「夕焼けバー」
土日祝日のみ土祭広場で開催されます。

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アルコールはもちろん、鮎の塩焼き、チヂミやキムチ、焼豚、タコライス、豆カレー、五目おこわ、焼きそばなど飲食のバリエーションは豊富です。

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また広場では奉納演奏会も開催されております。
初日は場内坂囃子連と天人疾風の会の演奏。

ファミリーでアウトドア的に楽しむのもよし、恋人との素敵な時間を過ごすにも「夕焼けバー」は土祭期間中のお勧めスポットです。


テーマ:お祭り&行事 - ジャンル:地域情報

  1. 2012/09/17(月) 10:24:49|
  2. 土祭開催中
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土祭 開幕の儀

9月16日(日)~9月30日(日)にかけて益子町では「土祭」が開催されています。
「土祭」とは・・・
「益子の風土、先人の知恵に感謝し、この町で暮らす幸せちょ意味を分かち合い、未来につなぐ」
をキーワードにどこか懐かしく、そして新しい、アートイベントのお祭りです。

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初日、益子町上大羽にある綱神社にて土祭の関係者を中心に開幕の儀が滞りなく執り行われました。

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オープニングセレモニーでは
「この土祭をとおして気づかされるものがあると思う。
千年の先人に感謝し、丁寧に情熱をもってことにあたれば益子の未来は開かれていくのではないか」
と土祭実行委員長の益子町大塚町長は挨拶されました。

新月から満月にかけて「土祭」の幕は開かれました。


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  1. 2012/09/16(日) 11:39:19|
  2. 土祭開催中
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